☕ 空の日のカフェレポート 「予定が空をくれた日」

4.創造と遊び

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事務所が“空の日”で閉まっていた朝。

予定を踏み潰した私に、代わりにやってきたのは──澄み渡る青空と、風の匂いだった。

歩きながら思った。

予定が空くって、もしかして“空をくれる”ことなのかもしれない。

辿り着いたのは、花屋と兼業の小さなカフェ。

店先には鉢植えの花が並び、入り口には小さな木の看板。

中には、お客を含めて数人ほどの穏やかな空気が流れていた。

2人で切り盛りしているらしく、

厨房にいる男性は黙々と料理をし、

お客の対応は女将さんひとり。

その女将さんは、私が注文を済ませた後、

ふと気づくと外で花のオーダーを受けていた。

どうやらお花の方も忙しいらしい。

お茶を飲み終えてランチを頼もうかと思ったけれど、

外の対応がなかなか終わらない。

けれど、誰も急いでいなかった。

他のお客さんたちは、その“時間のゆるみ”を受け入れるように、

談笑したり、静かにスマホを眺めたりしていた。

店内には、不思議なほど穏やかな空気が満ちていた。

私の心も、少しずつ、ほどけていった。

あぁ、私はずっと、

「次の予定」「次の仕事」へと、

一分一秒を競うように生きてきたのかもしれない。

そして、少しでも誰かの都合でその予定が狂うと、

自分の時間が奪われたように感じて、

知らず知らず、心が硬くなっていた。

けれど、カフェの空気は違った。

誰も焦らず、誰も責めず、ただ“待つ”ことが自然にできていた。

その時間の中に流れていたのは、

「信頼」と「尊重」という、見えない温度だった。

これからは、こんな風に生きていけたらいい。

少しずつ、ゆっくりと。

誰かを待つ時間を、優しさの一部として感じながら。

柔らかな陽射しみたいな日々の中で、

自分も、他人も、慈しむように。

そんな未来が、今日の空のように静かに広がっていた。

☀️ 今日の一言:

予定が空いた日は、

宇宙がくれた“心の余白”かもしれない。

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