起きている事実(観測)
アルファベットが発表した決算では、2025年10月から12月期の売上高が前年同期比18%増となり、最終利益も30%増加した。
あわせて示された2025年通年の売上高は4028億ドルに達し、初めて4000億ドルを超えた。
業績を押し上げた要因として、生成AIの活用が進む広告事業とクラウド事業が挙げられている。
また、同社は2026年の設備投資額を1850億ドルとし、過去最大規模の投資を継続する方針を示している。
そこにあった前提条件
この成長は、グーグルを中核とする広告モデルと、クラウドインフラを軸にした事業構成を前提としている。
大量のデータを保有し、それを計算資源と結びつけることで価値を生む構造が、すでに成立していた。
生成AIは新規事業というよりも、既存の広告配信やクラウド利用を強化するための延長線上に位置づけられている。
前提が変わったことで起きているズレ
従来は、広告や検索が主軸であり、投資規模もそれに見合った水準で設計されていた。
しかし生成AIの普及によって、計算資源・データセンター・半導体への投資が、事業成長の前提条件そのものになりつつある。
その結果、収益の拡大と同時に、投資額の常態的な肥大化という状態が並行して現れている。
一度、定点に戻って見た整理
現在観測されているのは、「AIを活用する企業」ではなく、「AIへの継続的な巨額投資を前提に成長する企業」という構造である。
売上高の拡大と投資規模の拡張が同時に進むことで、規模そのものが競争力として固定化されていく。
この構造は、成長の結果というよりも、あらかじめ成立していた前提条件が、より大きな単位で再生産されている状態として捉えられる。

収入の問題を、能力ではなく「構造と立ち位置」から見続けています。

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